ドイ・インタノンby UTMB 2022 ~⑤後半戦そしてゴール
■ 後半戦
120km過ぎたくらい(かな?よく覚えていない)で周囲が明るくなってきた。
足裏はずっと痛い。疲れも溜まってきていたからすっかり弱気。
登りは疲れてペースが上がらないし、下りは足裏が痛くて走れない。
おまけに暑くなってきた。
目標は32時間としていた。残りの距離とペースを考えるとビミョーな感じになってきた。
てか、いろいろどうしよう‥。
最後の大きな山の手前で完全に足が止まってしまった。
補給不足ではなさそうだし、水分もとっている。ただ塩(=今回は”塩熱タブレット”)の摂取量がとても少ない。塩熱タブレットの味がなじめず、ずっと摂取していなかった。
歩くだけでふらついているし、気分も悪くなってきた。ナトリウム不足だろうな~。
無理やり塩熱タブレットを摂り、吐き気をこらえて山手前のエイドに到着。
ここで10分ほど横になって回復を促します。
途中、柵を乗り越えるのだけれど、柵の完成度もイマイチだし、柵を乗り越える足場もイマイチだし‥。
数百人のランナーが乗り越えるのに耐えられるのか不安だった
■ ラスボス
少しだけ回復して最後の大きな山に挑みます。
最初は緩やかな林道の登り、そのうち舗装路の登り。
ここまでも十分に長く、「いつ登り終わる?」と期待していたのだけれど、こんなの全然序盤だった。
そのうち急登トレイルに入る。登って登って少し平坦になって、また登って‥を繰り返す。
そのうち見晴らしの良い場所に出ると、高~い山が見えてくる。
「まさか、あそこには行かないよな?」と思う。
ところが、「まさか!?」と思った山がコースの一部なのはトレイルランニングレースあるある。
よ~くみると、山肌につづら折りのトレイルが見えて、何となくピラピラしたリボンらしきものも見える。
やっぱりか~っ!
気力を失くした重い足取りでノロノロと進む。こんなにハードな山、さぞかし名のある山なんでしょうね?と思いながら山頂につくも、これといった標識もなく、何という名の山なのかが分からない。
今回、ドイインタノンよりもこちらの山の方が圧倒的に大変だった。
長いこと登った分、下りも長い。荒れたトレイルで無数の倒木もあり、まともに走れない。まぁ、そもそもマメが痛くて走れないのだが。
だから、ひどく時間がかかってしまったし、すっかり暗くなってしまった。
ギリギリ明るいうちにゴールできるはずだったのに‥
■ 最後の区間
最後のエイドに到着。
近くの村の子供たちが出迎えてくれている。
通路を照らす照明もキレイ♪
ゴールまで5キロほどなので楽勝じゃん♪
などと、思っていたら、結構登らされる‥。
登ったり登ったり、あぜ道(これが細いあぜ道で足裏の皮がズレて痛いんだよなぁ)を通ったり。
とても5キロとは思えないほど濃密なトレイルを通過し、ようやくゴール。
34:27
やれやれ疲れた‥。
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