モノを選ぶ際の価値観とは?~ミュータント基準


モノを減らしつつ、その状態を保ち、より昇華させるには‥
モノを増やさない
ことが大切。大切というか必須条件。

「あるミニマリストの物語―僕が余分なものを捨て人生を取り戻すまで」によると、著者は「僕の自由に見合う価値があるかどうか」が全ての判断基準となるらしい。
“自由”について考えだすと、ものすごい量の思考があふれてくるし(ような気がするし)、その割に多くの言葉を持たないから、上手に表現できない。そういうことで、“自由”はいったん保留。

“価値”。これだって、まぁまぁ難しい。ボクにとって価値のあるかどうかはどう判断したらよいか?

ここで判断基準となるものを選ぶとすれば、ラン関係のモノになる。
走ることは、現在のボクの生活において、とても重要な位置を占めているし、それなりにエネルギーを使って取り組んでいる。ラングッズにしても、きちんと使っているうちに、何となく好みであったり使い勝手なども分かってきたりする。それってボクなりの価値観だよな。

例えば、先日の「花背トレイルラン」で「La Sportiva ミュータント」を履いた。

購入してから試す機会がなかったので、ぶっつけ本番で履くことになった。
心配性なので、普段は事前に試したりするのだけれど、ここ数年は「La Sportiva ヘリオスSR」を履いていて、スポルティバシューズにはなじみがあるし、「大丈夫だよね」と思い込むことにして、使ってみることにした。

スポルティバシューズのグリップ力は、おおよそ満足のいくものだとはわかっていたけれど、25キロのレース中、一度もスリップすることなく走ることができた。

快晴の路面状況が良いときだったし、スリッピーな箇所もなかったとはいえ、これはスゴイ。

ボクの場合、予想外の動きにひどく弱い。滑ったり、つまづいたり、転んだり‥。
ニヒルに滑ったり、爽やかさ全開でずっこけたりする人なんて多分いない。ボクがニヒルで爽やかさ全開なオトコだとも思っていないが、好んで格好悪いこともしたくない。痛いのも嫌だし。

※ 100マイルレースの時、ボクは「滑らない、つまずかない、転ばない」と唱えながら走っている。
何度もつぶやいていると、より注意深くなる。注意深くなると、ペースが過剰に上がらず安定する。ペースが安定すると、レース後半まで走ることが出来る。

そういう意味では、「ミュータント」はイー感じだった♪
アッパーのフィット感は「ヘリオスSR」の方がいいかな。あと意外にも、クッション性も「ヘリオスSR」の方がいい気がする。
(「ミュータント」が悪いわけではないのだけれど、「ヘリオスSR」はボクのシンデレラシューズなので)
だけど、それらを補って余りあるほどのグリップ力。

走るうえでの安心感を与える存在として、「ミュータント」は確実に価値がある。
ハッキリと分かるモノを基準に考えていくと、走ることに関係のないモノの価値も何となく見えてきたりする。

そもそも使っていない、使い勝手が悪い、シルエットがイマイチ、同じようなものを持っている、あまり温かくないor涼しくない、気に入っているけどほころびがある、念のため、いつか使うかも‥etc

今まで、随分と無差別にモノを取り込んできたなぁ、と目の前にある雑多なモノに辟易しつつ、「ミュータント」と「雑多なモノ」を見比べながら、整理整頓を続けています。

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